Eli,Eli,Lema,Sabachthani?
神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや
(主イエスが十字架に貼り付けられながら唱えた最後の言葉)
−音、それは未来への希望だ。−
西暦2015年。日本をはじめ世界中に正体不明の致死ウィルスが蔓延していた。メディアはこれを“レミング病”と呼んだ。感染者は“自殺”という方法で死に至ってしまう病だった。人々が希望を見失いかけ、絶望感に満ちた世界で、唯一の抑制方法が探しあてられる。それは、静かに暮らしているミュージシャンのミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)が奏でる“音”を聴くこと。そんな彼らに“レミング病”に感染してしまった孫娘ハナ(宮崎あおい)を助けて欲しいという富豪の家長、ミヤギ(筒井康隆)が現れる…。果たして彼らの“音”はこの絶望感に満ちた世界を救えるのか?
音楽を題材とした映画が観たくて、レンタルしてきました。
でも忙しくて、結局返さなきゃいけない前日深夜に一度だけ鑑賞を。
何の予備知識の無いまま、それも最悪な心理状態で観たので
最初から訳分からず、どうにか(精神異常に)なりそうだった。。。
■思ったこと1
自殺した後の遺体が、映像的には半分隠れてはいるものの
頭の中で生々しく描き出されてしまうので、正直観てるのが辛かった。
その遺体に対してのミズイとアスハラの反応は、そこにあるのが当たり前
かのように無反応・・・。
そして、首吊り自殺というものは林や家の中とかでするのが普通だと思うが
まさか道路沿いに、それも景色の一部となっているあたり
この映画の中では、それが普通で。
精神不安定の人は観ないほうがいい。
映像の世界と現実の世界との区別が、つかなくなりそうだ。
■思ったこと2
音は、未来への希望?
映画の中でも言っていたが、音が病気を殺すのではなく
音が病気の餌になっているのだ。
音は麻薬と同じで、中毒症状を起こす。
音楽が無いと生きられない、と言うのはその為だ。
そもそも音楽には、不安を取り除く作用がある。
取り除かれたあとにくる快楽が、病み付きになり
音の世界から、抜け出せなくなる。
それはいつの間にかエスカレートし、一般的な音に満足出来ず
聴いたことのない、不規則な
ノイズミュージックにハマってしまう。
ノイズミュージックは、母体の中にいたときの音に似ている気がする。
それは命溢れた“生”で、そして“安心感”を与えてくれる音なのだ。
映画を観ている最中に眠くなるのは、この安心感からだろう。
■思ったこと3
ノイズミュージックを聴いていたにも関わらず、自殺したのは
“病気の自殺”ではなく、“本気の自殺”だったから。
今の世の中、この“本気の自殺”が主なわけだが
自分の存在や価値がない状態、やるべきことがない状態になると
そうなってしまうのだろう。
自分で自分を否定する・・・。
もしそんな人がいたら、肯定してあげて下さい。
苦しみを、分かってあげて下さい。
不安がなくなるまで、そばにいてあげて下さい。
そして、何でもいいから話をして下さい。
一人ではないということを、気付かせてあげて下さい。
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■思ったこと4
ミズイ(浅野忠信)を見ていたら、RADWIMPS の新曲
『セツナレンサ』 のジャケとリンクした。
彼らの音楽には、強い中毒性がある。
精神安定剤のひとつ、もし無くなることがあるとしたら・・・。
未来が、少し恐い。
■思ったこと5
ある人の言葉と、リンクした。
「希望の中に絶望が存在する 絶望の中に希望が見える
見えるだけ 希望の中に希望があった」
未来の中に逃れられない現実があって、でもその現実の中に未来が見える。
今は見えるだけでも、その未来の中にある夢からは離れたくない。
だから・・・
突然ですがこのブログを休止し、また新しい場所から探し歩きたいと思います。
そう思えたのもこの映画に出会ったからで、ある人の言葉が
あったからかもしれない。
正直、今の自分は音楽中毒で音楽のことしか頭になく
生活リズムがおかしくなっています。
「自分をコントロール出来ない自分を変えたい」
自由は、自分の手で切り拓くものだ。
最後に・・・
アスハラ(中原昌也)のライヴハウスでの演奏を、もう一度聴きたい!
最高だったーーー♪ ※似た音を
試聴(3曲目後半) 他
試聴
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